生命保険営業の仕事への新卒就職で迷っている方へ
労働力不足とよばれるようになって長い年月が経ちました。
保険の営業もそういった業界の一つで、中途採用も活発に行われています。中途採用が活発だという事は、新卒でなくても就労して活躍するチャンスが十分にあるという事です。このことは新卒のメリットが活かせていない一面がある事を意味します。しかし、新卒という肩書は就職活動において非常に強力な要素である以上、新卒で保険の営業に就職することにも必ずメリットはあります。
今回の記事では、新卒で保険の営業に就職するメリットやデメリットについてみていきます。
新卒生命保険営業マン向け仕事内容とメリット/デメリット
生命保険総合職での雇用
就職活動における新卒という肩書は非常に強力です。
中途採用では到底締結できないような条件で大企業に就職することができる権利を手にしているといえます。保険会社の多くもそうした大企業です。保険会社の総合職として正規雇用される場合、新卒の肩書は大きな効果をもたらし、魅力的な条件や待遇で採用されることができます。新卒のメリットが活かされる典型的な例の一つです。
営業職で就職する場合は条件が異なる場合があります。中には、営業職は身分が1年更新や半年更新の契約社員という非正規雇用で採用する企業もあります。せっかく新卒という就職市場で大きな武器になるものを持っていながらみすみす手放してしまい、非正規雇用で保険営業に就職してしまうことは大きなデメリットです。給与の面でも、実績に対する評価が主体となる事が多く、基本給が低めに抑えられているケースも多いです。インセンティブ制度があり、能力が評価されるという事は、実績を上げなければ給与が十分に得られないことでもあります。
生命保険営業職での雇用
BtoC営業
保険におけるBtoCの営業では、実績を上げるために夜間や土日といった時間帯を問わない営業活動が必要となってくる場合もあります。保険の営業職に就職する場合はこうした時間外労働の雇用条件についても把握しておくことが大事です。基本給が抑えられていては時間外労働の賃金も低くなりますし、保険会社との雇用の形態をとらない完全歩合制で営業活動をする労働者に至っては、長時間労働は一切評価されません。顧客のもとに出向く交通費すら自腹という場合もありますので、雇用条件には十分な配慮が必要です。
BtoB営業
一方で、法人向けのBtoB営業については、正規雇用された社員があたることが多いようです。こちらは総合職としての採用に近く、新卒採用のメリットを十分に享受することが可能です。保険会社によっては、法人営業を総合職の職務としている場合もあります。損害保険の場合は、高額な保険契約が結ばれることが多い事もあって、代理店まかせにせずに保険会社が直接契約を結ぶことが多くあります。社内でのキャリア形成の一環として、正規雇用の総合職の社員が説明交渉から契約締結まで担当し、将来の幹部候補として育成されるケースもあります。これは中途採用者では同じ扱いを受けない場合もある事から、新卒で営業職として就職するメリットだといえます。
インセンティブ制度
保険の営業職のメリットの一つは、インセンティブ制度を採用している企業が多く、実績次第で給与が高くなることです。この実績次第で歩合給として給与が上がるという点は、働く意欲を高める事に大いに役立っています。しかし、この点は中途採用者も同様です。
保険の営業職が中途採用を目指す人にも人気が高い理由の一つが、実績を上げれば新卒者より高い給与を得られることが可能であることが挙げられます。こうしたことから、インセンティブ制度が存在することは新卒で営業職に就く特有のメリットであるとは言い切れません。デメリットの面も大きく存在します。中途採用者と比べ、新卒は経験が浅い事から同じ土俵でたたかう事は不利です。新卒のメリットがあるのは、企業における昇進で中途採用の社員より有利に扱われることが見込める場合などでしょう。
生命保険の営業職で新卒のメリットを活かすために
営業職として採用された時の身分が正規雇用であるときは大きなメリットをもっているといえます。
営業成績が低迷している場合は契約が更新されない場合もある契約社員などの身分で採用される非正規雇用の社員や、フルコミッションでの営業活動のために、実績を上げなければ収入が断たれるという、会社との労働契約を結んでいない労働者に比べると、実績が低迷していてもある程度の収入が保証されている新卒の正規雇用の身分での採用は他に代えがたいメリットです。
もっとも、このメリットは新卒で就職した場合のすべての職種に当てはまります。新卒採用でなければ幹部候補生として扱われないことも多いので、目先の働く姿だけではなく、20年後のキャリアプランを描いての就職活動を行うことが大事になります。それほど、就職活動では新卒の正規雇用の身分で採用されることが大切で、非正規で採用されることは大きなデメリットになります。中途で入社した社員は出世が望めないケースも多くあります。保険営業に新卒で就職する場合も、身分が非正規の場合は新卒で就職できなかった学生と大きな差がなくなってしまうことは肝に銘じておきましょう。出世して幹部候補生になりたいなら、そうした道が準備されている企業を選ぶことが大事です。
新卒生命保険営業マン向け仕事内容とメリット/デメリット【まとめ】
保険営業に新卒として就職することは、キャリア形成にプラスになるならメリットといえますが、中途採用と同様の使い捨ての労働力として扱われるならデメリットになります。保険会社への就職を目指す場合、正規採用の総合職としての採用を目指すことも視野に入れるとよいでしょう。
