人間は、視覚の情報に9割近く依存している生き物です。
だからこそ、営業活動においては顧客と出会った、わずか数秒から勝負が始まっていると言われます。
今回の記事では、営業、特に「保険営業」における身だしなみでNGな場合と、それに対してどう対処していったら良いのかを紹介していきます。
こんな生命保険営業マンは嫌だ!ノルマが達成できな営業マン「身だしなみ編」
こんな身だしなみはNG①:靴が汚れている
営業マンの靴は基本、革の黒靴です。それ故に、汚れが目立ち易くなっています。
汚れが多い靴を履いている営業マンを見たら、顧客はどう思うでしょうか。
「余裕がない」「忙しそう」と言ったマイナスのイメージを抱かれる可能性があります。
顧客からは「人の人生に関わる仕事をしているのに、自分自身のケアができていないのは不安」と思われてしまうでしょう。
保険業界は、人間のかなりデリケートな部分を扱う世界です。よって商品説明をする人の余裕がないと思われたら、顧客は安心して任せることはできないでしょう。
対策:毎日、朝、昼、晩に磨くようにする
どんなに忙しくても、毎日乾いた布で靴の汚れを拭き取るようにしましょう。また、時には専用のクリームを使って、靴自体の見栄えを良くするように努めましょう。
「いつも自分の重たい身体を支えてくれている存在」だと思えば、自然ときれいにする意欲が湧いてくると思います。
身近な存在を大切にすることができないようでは、とても顧客を満足させることはできません。その思いを忘れないでください。
こんな身だしなみはNG②:肩にふけがたまっている等、衛生面に問題がある
明るい笑顔と丁寧な言葉遣い。そんな好印象を抱いていた営業マンの首の襟元を見たら、白い部分が見られる。それだけでも、営業マンの印象は下がってしまいます。
「他人の人生を導く以前に、まずは自分のことをしっかりと管理しろ」そう顧客に思われたら、その時点で取引は成り立たなくなるでしょう。
衛生面は本当に大切な問題です。全体の印象にも繋がるし、口には出さなくても、その人の人となりを垣間見える大切な入口となります。
また、ふけが出る過程では、頭を掻く行為も含まれています。
その際に肩に落ちることは勿論ですが、残りの部分が爪に付いて、汚れた手を見られることで、更に悪い印象を持たれる可能性もあります。
対策:こまめな対応を心がける
- ふけ⇒体質や、使っているシャンプー等、色々考えられる問題があるので様々なパターンを考えて、対処します。医者にかかったり、体質に合ったシャンプーを選んだりして、ふけが出るのを防ぐ。
もし、それでも駄目なようなら常に肩に注目して、細目に拭き取ってください。顧客の前だけではなく、常に自分は誰かに見られているという意識の元で動くようにしてください。
- 爪⇒自分では「大丈夫」と思っている基準は廃して、汚れが少しでもあったら、細目に切るようにしましょう。汚れは衛生面だけではなく、顧客に不要な思いを抱かせることにもなるからです。
こんな身だしなみはNG③:荷物が多い
資料がぎっしり詰まり、大きく膨らんでいる鞄を持った営業マンを見たら、どう思いますか。
「この膨らんだ分だけ、長々と説明される」「永遠と話を聞いておかなければならない」そう思われる可能性が高いです。
人間は視覚情報に9割近く頼っているので、その影響は顧客自身の負担となりえます。
保険営業の場合だと、営業を断られるだけではなく「こんなに沢山の荷物があるくらい、保険業界は複雑で難しい世界なんだ」と思われてしまう可能性があります。
そして、そこからマイナスのイメージを抱かれてしまうかもしれません。
対策:荷物をコンパクトに纏める
大きい鞄を用意するのではなく、コンパクトに纏めましょう。
全ての資料を用意するのではなく、とくにおすすめしたい資料を3~4つ選ぶだけで構いません。「質より量」「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」の精神で勝負するのではなく、限られた時間と資料の中で話をするようにしましょう。
人間は選択肢が多すぎると困惑して、動けなくなる生き物なので、あえて少ないことが功を奏することもあります。
また、あらかじめ「タブレット」等で情報を打ち込んで紹介するという手もありです。タブレットは視覚面を華やかにして、顧客に情報をすんなりと受け入れさせ、馴染ませる役目も担っています。
最新技術とうまく折り合いを付けることで、新しい営業スタイルを模索していくのもこれからの営業マンの在り方です。
ノルマ達成のコツ!生命保険業界を背負う心がけで身だしなみを見直そう
保険営業におけるNGな身だしなみと、対処法について紹介しました。
保険のお仕事は、契約者とその家族を守る生活保障の仕組みについて取り合うものです。
自分たちの生活を守り、導く手助けをしてくれる受け口をする営業マンの身だしなみが駄目だったら保険業界そのものの信頼をなくすことへと繋がっていきます。
「自分=業界」という心掛けを持つことができれば、自分の身だしなみへの関心も高まり、振舞い方も変わるでしょう。その心がけを持って、励んでいって欲しいです。