「OKRの意味は何か?」から始めたいと思います。とは言う物の、実の所、このOKRあまり聞き慣れない単語ではないでしょうか?
かく言う私もこの記事を書くまではOKR=ノルマ、と思っていた位です。ですがそれは物凄い勘違いで、実際の話を聞くとノルマとはかなり違う事が分かります。
これは従来の管理方法に「目標(Objective)」と、その目標の達成度を測る「求められる主要な結果(Key Result)」を取り入れる事を意味します。
「Objective」からO、「求められる主要な結果(Key Result)」からK、RをとってOKRです。
ノルマとは全く違う、別物だったと言う事です。
ちなみにノルマはロシア語の「norma」で日本語に訳すと「一定の時間内に個人、または集団に割り当てられる作業量」と言う風になります。ロシアは当時共産主義だったのでこの作業量は終わって当然の量、ノルマだったと言われております。
OKRは目標と結果、ノルマは終わらせないといけない最低ライン。こうやって日本語にすると明確に違う事が分かります。
生命保険営業でノルマを達成するために!今注目の目標管理方法「OKR」って何?
ノルマ達成のステップ①:OKRを知ろう!
OKRとノルマの違いが分かった所で今回の本題であるOKRについて詳しく解説します。
先ほど少し書きましたがOKRとは「目標」と、その目標の達成度を測る「主要な結果」です。
まずは目標を立て、目標を達成させる為の結果を考える、と言う事がOKRになります。
ですがこれだとまだわかりにくいので少し具体例を挙げていきたいと思います。
「スーパーの売り上げを向上させる!」と言う目標があったとします。
その目標に対して「青果コーナーの品物を充実させる」ではOKRとしてみるならまだ足りません。「青果コーナーの果物を〇%充実させる」こちらであれば、OKRの主要な結果が記載されているのでOKRになる、と言う感じです。
ここでとても重要な事は“物事に対して測ることが出来る結果”を考えることが「主要な結果」となる訳です。
ただの目標であれば「青果コーナーの品物を充実させる」だけでも問題は無いのかも知れません。ですがOKRではそこ辛さに踏み込んで「青果コーナーの果物を〇%充実させる」と言う風になる訳です。
ノルマ達成のステップ②:OKRを考えるために
このOKRを考える上で参考になるのが1980年代にジョージ・T・ドラン氏が発表した「SMART」です。これは以下の5単語の頭文字をとって作ったビジネス用語です。
- 明瞭であること(Specific)
- 測定可能であること(Measurable)
- 達成可能であること(Attainable)
- 関連性があること(Relevant)
- 期限があること(Time-bound)
かみ砕いて説明すると、OKRで作業を行う人たち全員が同じイメージ、達成可能か、何時までにやるのかという情報を共有する、と言う事です。
このOKRの肝はこの部分、情報を共有するという部分だと思います。部下に「業績UPを頑張って欲しい」だけ言うのではOKRどころか、目標を管理しているとは言えません。
業績UPだけではどの程度上げるのかという指標もないので測る事も出来ない物となってしまっています。
今現状でその目標に関連していることを考える事、目標に対して何をどう頑張るのか、と言う事もさっぱりです。この「業績UP」を、と言われてもとても難しいと言わざるを得ません。
「業績UP」をOKRで考えるのであれば「業績を13%上昇させるためにここにいる5人で2週間以内に契約者を20人増やそう!」とこんな感じになる訳です。
ノルマ達成のステップ③:「SMART」に沿って、OKRを考えると
- 何をしたいのか→業績を上げたい
- 測れるか→13%と言う具体的数字を出している
- 達成可能か→低すぎても駄目で高すぎても意味が無い
- 関連しているか→契約者が増えれば業績が上がる。
- 期限は?→2週間と言う期間を設定している。
このSMARTはそれぞれが影響を与えあい干渉しています。
OKRを具体的にする場合に考えやすくなる考え方なのでこの単語も覚えておきましょう。
ノルマ達成のコツ!目標は高すぎず、低すぎず!
いかがだったでしょうか?
注目されているOKRは期間や目標を明確にして行う事と言う事が分かりました。
目標に対して高すぎる設定をしては皆のやる気をそぐことになってしまいますし、低すぎては逆に1人1人が頑張らない状況になってしまいます。
目標を管理する、と言うのはとても難しいですが是非SMARTも意識してOKRを行ってみて下さい。