「セールステック」という言葉をご存知でしょうか。セールステックとは、営業(Sales)と科学技術(Technology)を合わせた造語のことです。
具体的には「IT」を使い、営業活動の効率化や生産性の向上を図る手法のことを指します。
今回の記事では、セールステックが生まれた背景や具体的なセールステックの種類、扱う側が求められてくる能力の3項目について紹介します。
生命保険営業×tech=セールステックの活用事例と活用のコツ
セールステックが生まれた背景
セールステックは「人材不足問題」に対応するために生みだされた言葉です。
また、ITサービスの価格低下によって、最先端技術を取り入れられやすい環境が整ったのも背景の1つとして挙げられます。
生命保険営業におけるセールステックの主な用途
セールステックの主な用途は、IT技術を用いて営業活動の可視化や情報管理に力を入れることにあります。そうすることで生産性の向上や、営業品質の改善にあたることが可能となります。
セールステックの種類は以下の通りです。
セールステックの主な種類①:フィールドセールス(SFA)
SFAとは、営業支援ツールの1つでその名の通り営業活動をサポートするためのセールステックのことを指します。
営業活動の進捗状況や活動内容、予算管理などの情報を一括で管理でき、それをチーム内で共有することが可能です。
SFAは、人間が扱うには膨大な情報であったり、多種多様で複雑なモノをミスすることなく処理することができます。また、扱う側はその情報を基に、営業活動に専念することができるメリットが生まれます。
セールステックの主な種類②:カスタマーサポートツール
顧客からの問い合わせに応対するのがカスタマーサポートです。応対を通して、顧客との仲を深めたり、リピーターを得ることを目的としています。ただ、人間がやる分に関しては少し問題があります。
それは、電話や口頭での応対に関してはマニュアルを用意して喋っても口調やトーン、話すスピードにバラつきが出てしまうことです。つまり、人によっては不快感を与える喋り方をしてしまうことが想定されます。
そこで、出番となるのが、カスタマーサポートツールです。癖を感じさせない一定のトーンで応対することができるため、問題が発生する可能性は低いでしょう。
また、電話だけではなく「メール・チャット・LINE」等にも対応でき、そのやり取りを保存することができます。顧客満足度を向上させるためにはどうすれば良いのかを、考える際の重要な研究材料になるでしょう。
セールステックの主な種類③:オンライン商談ツール
オンライン商談ツールとは、インターネットを介して、個人や企業に対して商談を行うツールです。
自社内にいながらでも、交渉を進められるのがポイントとなります。繁忙期などで顧客を訪れる暇がないほど忙しいときに、役立ちます。
今後は、コスト削減や業務の効率化を図る目的などで重宝されることが予想されるでしょう。
セールステックの主な種類④:解析ツール
「解析ツール」とは、データの中から何が顧客や自社にとって有益となるのかを可視化するためのシステムです。
データの量は膨大です。だからこそ、人間の手だけでは手に余る部分や抜け落ちてしまう所が生じます。
そんな問題を解決するのが、セールステックの解析ツールです。営業活動等によって得られた膨大なデータから必要な部分のみを抽出し、リアルタイムで通知する機能が備わっています。
常に抽出されたデータは最新なので、遅れを取ることはありません。
そして、扱う側は解析ツールの結果を基に「営業戦略」を立てることができ、仕事の効率が良くなります。
生命保険営業の仕事内容に求められる能力①:テクノロジーへの知識を深める
技術に「使われる」のではなく、技術を「使いこなす」人間になる。そのためにはどうすれば良いのか。その答えは、テクノロジーへの知識を深め、且つセールステックの構造を熟知することです。
自分達がどんな技術内容を使っているのかも知らず、言われるがままに疑問も抱かず働いているようでは「人形」と変わりありません。
自分達が何を使い、どんなことが原因で成果が出せるのかを知ることで、初めて「使いこなしている」と言えます。
テクノロジーについて学んだことが、自分達や企業の成長に繋がるだけではなく、顧客の満足度への繋がっていく。知識が身に付き、それが最終的に人の役に立てることが分かったら、学ぶ意欲も自然と湧いてくるでしょう。
生命保険営業の仕事内容に求められる能力②:適応力を持つ
適応力とは、セールステックが導入される環境や時代を受け入れ馴染んでいく力のことを指します。
新しい情報や技術を受け入れる。現状維持ではなく、変化を受け入れることで成長していく姿勢を忘れないのが適応力です。
但し、全てを新しいものに乗り換える必要はありません。過去の伝統や培った精神を次の世代へと受け継がせる要素として、セールステックを使用していく姿勢で構いません。
古いものと新しいもの、両方の長所を受け入れた上で、戦略を組み立てて行きましょう。
セールステックを使いこなし、生命保険営業の効率化を図りノルマを達成しよう
セールステックが生まれた背景と種類、求められる能力について紹介しました。
科学技術に使われるのではなく、使いこなす人間になっていくためには、それ相応の努力と知識が求められてきます。
正直、新しい技術を自分に落とし込むのは、簡単ではないでしょう。しかし、セールステックを導入することで、人間ではカバーしきれなかった情報や仕事をスムーズに管理することができるようになります。
人間はメインである営業活動に専念できる。余計な手間を省き、効率化を図っていく上でも、常日頃からセールステックを学んでいく姿勢を忘れずに励んでいきましょう。